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2020.10.13

緊急シンポジウム『新型コロナウイルス感染対策におけるPCR検査の利点と課題』を開催いたしました。

京都大学大学院医学研究科附属がん免疫総合研究センターでは、2020年10月5日に「新型コロナウイルス感染対策におけるPCRを検査の利点と課題」と題するオンラインシンポジウムを行いました。
免疫学、ウイルス学、感染症学、公衆衛生学、臨床検査学の研究者、新型コロナウイルス感染症患者治療の最前線の医師に加え、国会議員、厚生労働省、東京都医師会、地方自治体から12人のパネリストを招待し、それぞれの発表に続き、1)PCR検査の臨床的感度・特異度の議論と目的に応じたPCR検査の実施、2)行政機関や医療機関における隔離や患者治療の課題および、3)社会経済と感染対策の両立政策に必要なPCRを含む感染症検査の実施のしかたについて、活発な総合討論が行われました。
COVID-19感染者の診断と治療の領域におけるPCR検査の臨床的感度・特異度に関して、参加機関の研究結果から感度70〜98%、特異度100%というデータが公表されました。
そして、感染制御と社会経済活動の両立した社会を取り戻すためには、
1. PCR検査が必要なところに届くように速やかに拡大すること
2. PCR検査と他の検査の精度管理の仕組みの構築とエビデンスの公開は喫緊の課題であること
以上の2点に対して参加パネリストのコンセンサスが得られました。
加えて、感染者の早期発見によるトレースと効果的な保護・隔離の仕組み作り、そして社会経済活動の中で行われる検査に関する環境整備が極めて重要であり、国のリーダーシップの下に医療機関や民間企業等の関係者と連携した早期の体制構築が対策の要であることが議論されました。