Foundation柳井基金「PD-1 阻害がん免疫療法に対する研究助成」

この度、京都大学医学研究科附属がん免疫総合研究センター(CCII)は株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長である柳井 正 氏のご厚意により京大基金:「柳井基金」を通じて、2020 年 4 月 22 日~2030年4月21日までの10年間、毎年5億円ずつ総額50億円のご寄付を頂けることになりました。このご寄付に対して私たちは感謝の気持ちで一杯であり、がん患者の皆様のご期待に応えるべく日々熱い想いをもって研究に取り組んでいます。

CCIIを新時代の世界をリードできるがん免疫治療の開発拠点にするには、研究に必要な最新の設備・技術を導入する必要があります。2020年度は「BD FACSymphony S6 セルソーター」という最先端の技術を用いて開発された製品を導入しました。この最新製品の導入により革新的な発見をすることが可能となり、私たちは毎日ワクワクしながら研究に取り組んでいます。

それとともに国内外の優秀な人材の確保・育成も必要不可欠です。現在はコロナ禍ということもあり海外の優秀な人材を確保することは難しいですが、まずは国内の優秀な(若手)研究者を確保・育成することにこの柳井基金を活用させて頂こうと考えています。

また、国際交流については、この柳井基金を活用させて頂き、2021年1月15日にCCII初の国際シンポジウム「The 1st International Symposium of CCII-Bioinformatics and its application to cancer and other diseases-」を開催しました。コロナが収束すれば、医学研究科と交流のあるカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)をはじめとする海外の教育研究機関と国際交流を加速させていきたいと考えています。

私たちがCCIIで長年の人類の悲願である「がんの完治」実現に向けて研究活動を推進し、成果を出すことで一人でも多くのがん患者の方々に勇気と希望を提供していきたいと考えています。