がん免疫多細胞システム制御部門の西川博嘉教授が、第116回(令和8年)日本学士院賞を受賞することになりました。
西川教授は、患者生検組織などの微量な生体試料から生きたまま免疫細胞を抽出して保存・測定する手法を開発することにより網羅的な免疫解析とゲノム解析を融合した統合解析を可能にし、がん微小環境に応用することで、がんのゲノム変異が細胞増殖に作用するだけでなく、周辺免疫細胞にも働きかけ直接的に免疫逃避環境を誘導することを様々ながん種で証明しました。
これにより、がん細胞のゲノム異常と周辺免疫細胞が互いに相互作用・選択圧を与えながら発がんおよびがんの進展が生じていると考え、その仕組みを「免疫ゲノムがん進展仮説」として提唱しました。さらに、この仮説に基づき、ゲノム変異を標的とした分子標的治療とがん免疫治療の融合(がん免疫精密医療)の技術基盤を新たに構築し、現在臨床応用に挑んでいます。
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