CCII 京都大学大学院医学研究科附属 がん免疫総合研究センター

がん免疫療法を研究する理由
がん研究を進めるにあたり、医学さらには社会貢献に対する渇望が我々の大きな原動力になっています。患者さんからの以下のようなメッセージは、CCIIで行う研究が、新しい治療法を切望するがん患者の希望になっていることを常に研究者に語りかけてくれます。我々はこれからも、がん免疫療法が今よりさらに良いものにするための努力を惜しまず進み続けます。

患者さんからの手紙&メール

本庶佑先生

令和2年12月


師走の候ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。[…]
先生に一言、お礼を申し上げたくお手紙させていただきました。
平成27年の夏にスキルス胃がんが見つかり全摘手術しましたが、その後、腹膜転移、二次治療が効かなくなった折、ちょうど先生が開発されたオプジーボが胃がんにも保険適用となり治療に臨んだところ、幸いなことに劇的に効き、その後、腹膜転移、二次治療が効かなくなった折、ちょうど先生が開発されたオプジーボが胃がんにも保険適用となり治療に臨んだところ、幸いなことに劇的に効き、その後も、少々の副作用による休薬はありましたが、オプジーボ治療を継続していただいており、おかげさまで毎日仕事に通い、健康な人と変わらない充実した日々を送っております。特に、発病時に小学3年と1年であった子供達も中学2年と小学6年に大きく成長しました。この大切な成長の時間を父親として共に過ごせたことは、私の人生にとって本当に貴重なことであり、先生のおかげであると感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。今後も先生からいただいた貴重な時間を有意義なものとし、一日でも長く元気で過ごしたいと思っております。コロナ渦の折、先生におかれましてもご苦労の多いことと存じますが、ご自愛くださいますように、家族一同お祈り申し上げております。

2022年11月10日


こんにちは。本庶佑先生にほんとうにお礼が言いたくて、メールしました。目にすることがあったら嬉しいです。

私は40代主婦です。子供が小学5年生と3年生で、中学受験前に最後に夏休み旅行に行こうとしていた矢先、主人が40歳になって初めての人間ドックで腎癌が見つかり、見つかった時には直径10センチくらいの腫瘍で、すぐ手術で旅行は行けませんでした。切除した後は、肺への転移が見つかり、ステージ4と診断され、肺も片方部分切除しました。その後も血栓が出来たり、水が溜まったりで何度か手術しました。その時は抗がん剤治療をしていて、毎日吐き気や頭痛、手足の痛みとの戦いで、毎日のようにマッサージしたり、食べられるものを試行錯誤したり、抗がん剤も最初のは効きが悪くなって、1度変更したり、数年はほんとうに大変でした。その時、本庶佑先生のオプジーボが出来て、少ししてから主人もオプジーボを使用し始めました。4,5ヶ月、全然効果がなく、お医者さんも別の抗がん剤に変更しようとしていて、でも保険が薬の変更は3回?までみたいに決まっているみたいで、主人も迷っていて、もう1ヶ月だけオプジーボを使用して様子見してもらったら、効き始めたんです! それから半年くらい使用していますが、CTに写っていたたくさんの小さい癌はほぼ全部消えて、最初リンパに出来ていた少し大きめの癌も見えなくなって、今は後1か所が徐々に小さくなってきています。オプジーボに変えてから、主人も食事を楽しめるようになり、ゴルフもまた出来るようになり、ほとんど健常者と変わらない状態です。癌発見から余命半年かもと言われてから、5年経過しています。ほんとにほんとにありがとうございました。これからも益々のご活躍をお祈りしています。

令和4年2月16日


突然のお手紙失礼致します。
[…] 本当に元気で奇跡を信じた時もありました。本庶先生のオプジーボのお陰です。本当に本当にありがとうございました。先生に励ましのお手紙をいただきそれも前を向く大きな力になっておりました。ずっと仕事を続けながら治療して、六年半の間に二回も家族を連れ海外に旅し、二年前にはエジプトへ中一になった息子と仲良く昨年十一月中頃から下痢が続きやむえず休職していました。
二人で過ごした病休の日々。毎日が不安で心配でどうしようもなく切なかったのですが、今思えばあの日々が私にとってはとても大切な時間でした。
[…]
本庶先生本当に本当にありがとうございました。これからもどうぞお身体大切にお元気で研究をお続けください。

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