CCII 京都大学大学院医学研究科附属 がん免疫総合研究センター

組織
がん免疫総合研究センター(CCII)は、2020年4月に京都大学大学院医学研究科の附属研究施設として設立されました。センター長は免疫チェックポイント阻害薬の研究にて2018年ノーベル生理学・医学賞を共同受賞者された、京都大学高等研究所の特別教授である本庶佑博士です。

目標

CCIIは基礎と臨床双方における研究を進展させ、一日も早く患者さんに効果的な治療法を提供することを目指しています。そのためには、アカデミアと製薬企業の共同研究が欠かせません。そこで、2024年度完成予定のCCIIの新研究棟には、企業専用のスペースを設置する予定です。これにより、基礎研究者・臨床研究者・企業研究者が三位一体となって免疫療法研究を迅速に推進する環境が整い、国際的な開発競争に負けない研究開発力を得ることができます。

私たちCCIIは、日本初の「がん免疫研究に特化した総合開発センター」として、免疫学やシステムバイオロジーの基礎研究、がん及び免疫療法に関する臨床研究を融合させることで、がん免疫学・免疫療法における様々な課題を解決することを目標としています。特にCCIIでは、生物学及び医薬系の様々な分野の研究者が集学的にがん免疫療法の研究を推進させ、免疫システムの潜在能力を活かした次世代がん治療の基盤を構築したいと考えています。そのためには、より広範な視点から現在のがん免疫療法に関する問題点・未解決点を解析し、がん免疫療法の奏効を裏打ちする生物学的メカニズムの理解が必要となります。我々の研究活動が、次世代のがん免疫療法開発の基盤となり、がん患者さんの治療に貢献するものと確信しています。

私たちの第一の目標は、知的交流と議論が盛んに行われ、異なる領域・専門性を持つ研究者が協力し合えるような、自由で開かれた研究環境を築くことです。そして、基礎研究と臨床研究が自律的に連携できるような環境づくりを目指します。特に、6つの部門に属する若手研究者を重点的に支援するとともに、京都大学医学部附属病院をはじめとする国内外の臨床研究センターや拠点病院、京都大学の橋渡し研究機関であるKi-CONNECT、国内外のバイオ・製薬企業との連携にも力を入れています。

京都大学は、すでに世界有数の研究機関の一つであります。しかし、CCIIは独自の展望を持ち、従来の閉鎖的な日本の研究機関とは一線を画した“将来像”となり得る「世界に開かれた大学研究機関」を体現することを目標としています。

リーダーシップ & 運営

センター長

本庶佑教授

副センター長

Sidonia Fagarasan教授

CCII運営委員会

NameAffiliationNote
本庶 佑がん免疫総合研究センター センター長
高等研究院 副院長・特別教授
免疫ゲノム医学 特任教授
委員長
FAGARASAN
Sidonia
がん免疫総合研究センター 副センター長
高次統御システム間制御部門 教授
理化学研究所 生命医科学センター 主任研究員
副委員長
萩原 正敏形態形成機構学 特任教授
松田 文彦ゲノム医学センター センター長
武藤 学腫瘍薬物治療学 教授
小川 誠司腫瘍生物学 教授
上野 英樹免疫細胞生物学 教授
妹尾 浩消化器内科学 教授

研究部門、ラボ & 研究者

CCIIでの研究は、基礎研究に特化した3部門と臨床・応用研究に特化した3部門の計6部門で構成され、解析研究拠点となる「マルチオミクスプラットフォーム」「インフォマティクスプラットフォーム」2拠点及び産学共同講座「ゲノム医学講座」の1講座が新研究棟にて有機的に連携しながら研究を行います。また、新棟に設置予定の実験動物施設は、CCIIと京都大学の全ての研究者が共同で利用できます。

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